a piece of tomorrowTOMORROW詩物語「TOMORROW」
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2004/01/01
■1052

見つけた小さなそれを
ただ欠片として
増やすこともできただろう

だけどそれをつなぎ合わせて
大きくしようと決めたんだ
元のそれと同じにはなれないと
痛いくらいに知っていながら

見つけた小さなそれを
ただ欠片として
抱きしめていればよかったの?

掻き集めてつなぎ合わせて
大きくしようとしたけれど
大きくなりすぎたそれは
あるとき不意に壊れ始めた

剥がれ落ちたそれは
また欠片に戻るでしょう
そうすれば拾ってそして
また一部にすればいい

欠片はいつか欠片に戻る
今はただそれをかりているだけ




2004/01/02
■1053

ずっと昔に作られた歌の
続きの言葉を歌うだけ

それだけのこと
それ以上の意味なんて
本当は無いのかもしれないよ

知らない誰かが作った歌を
最後まで歌ってみせるだけ

それだけのこと
その歌を選んだのも
ほんの偶然かもしれないよ

意味なんてないよ
意味なんて

ずっと昔から知っている
その歌を歌ってみせるだけ




2004/01/03
■1054

この時を切り取って
どんなかたちの瓶に詰めよう
この空を切り取って
どんな色の瓶に詰めよう

ひとつずつ増やした瓶は
鞄の中いっぱいだけれど
重さなんて関係はない
またひとつ瓶を増やそう

いつかこの鞄ごと
瓶に詰める日が来るまで




2004/01/04
■1055

太陽は空にあって
手に入れることなんかできない

手に入れることができたとしても
それは幸せなんかじゃない

手でつかむことなんてできない
つかみ取りたいわけじゃない

太陽はいつもそこにあって
ただそれだけでいいはずだから

同じになんてなれるわけがない
同じになんてなりたくはない

私はあなたにはなれない
あなたはけして私じゃない




2004/01/05
■1056

夢は終わった瞬間に
現実という名を得る

哀しい結末も笑顔も
すべてそこから現実となる

夜みる夢も昼間の夢も
空想にすぎない夢も全部

どれも同じように終わりを迎えて
そしてそこからすべてがはじまる

どれも最初はただの夢
喜びも涙もからっぽの部屋も

そして次の夢をみる
新しい夢が今生まれる




2004/01/06
■1057

足音がしているのでしょう
何かが近づいてくる足音が
私には聞こえないその足音が
君の耳には響いてる

ころころと変わる表情を
見逃してしまいそうで
笑顔もちゃんと作れずに
ただじっと見つめてる

君が見る光が
私には暗闇にしか思えなくて
私には何も見えないけれど
君が見ているものなら知っている

足音がしているのでしょう
何かが近づいてくる足音が
私に聞こえる足音は
遠ざかって行くばかりなのに




2004/01/07
■1058

一瞬の微笑みを
ずっと覚えていられる自信がある
永遠の苦しみを
忘れられる方法を知っている

時間に何の意味があるのだろう
求めていたものは
永さじゃなく
その深さだったのでしょう

吹けば消える砂も
水を含めば強くなる
探していたのは砂ではなくて
水の方だったのでしょう




2004/01/08
■1059

行き先は
いつか帰る場所になる
それなら今帰る場所は
何になってしまうの

目指す場所どこも全部
帰る場所になればいいのに
たくさん手に入れたら
どうなってしまうの

帰る場所にするために
今そこに向かう

もう少し待っていて
動かずにずっとそのまま




2004/01/09
■1060

硝子の靴なら手に入れたけど
綺麗なドレスも手に入れたけど
それを着てどこに行けばいい
あの場所にそれは似合わない

他の誰にも履けない靴
ぴったりのはずの硝子の靴
脱げたふりをするなんて
器用なことはできなくて

見つけ出してくれるのならば
いくらでも置いてくるけれど
置いてきた片方の靴で
探してくれるというのなら




2004/01/10
■1061

あの頃を知らなくても
君を好きでいられた?
好きだったのは確かだけれど
今の感情がわからずにいる

好きなのは今の君じゃない
きっとあの頃の君のまま
夢の中会えるのは
今もまだあの頃の君のまま

今であったばかりなら
君を好きになれるのかな
この想いを手放したくなくて
見えないふりだけうまくなってる

見えているのは今の君じゃない
明日の君でもけしてない
街の中不意に思い出すのは
今もまだあの頃の君のまま

変わったのは君じゃない
私が変われずにいるだけのこと
すべてを失っても何を手に入れても
今もまだあの頃の私のまま




2004/01/11
■1062

真っ赤な花が咲いていた
扉が閉まる瞬間そんな幻を見た

動き出した列車を
止めることなどできるはずもなく

幻と思いました
ありえないからそれを幻と

真っ赤な花が咲いていました
ただ確かめることができないだけ

一輪のその花を
今も忘れることができずに

真っ赤な花が咲いていました
狂おしいほどに赤い一輪の花




2004/01/12
■1063

走っていた記憶なんて
どこにもないのに
気がつけば遠くまで来ていた
例えばきっとそんなこと

どこに行くかなんて
本当は決めていなかった
決まっているその人が
やけにかっこ良く見えて
だから同じ場所を目指している
そう自分に言い聞かせてた

走っているつもりなんて
全然なかったのに
いつの間にか本気になっていた
真実なんてそんなところ

夢みることを夢みていただけ
手に入れるつもりなんてなかったのに
気づけばこの手の中にあった
欲しかったのは現実じゃない




2004/01/13
■1064

手に入れたのは小さな秘密
何てことない出来事と
ありきたりな感情だけど

ひとつ秘密を手に入れました
隠すことでもないけれど

隠さなければ普通のことも
秘密にするから特別になる

いつもの朝の出来事だけど
君とならそれは特別になる




2004/01/14
■1065

見上げた空に何があるかなんて
本当は知っているのでしょう
うつむいて見えるのがどんな世界か
痛いほどわかっているでしょう

歩くほどに変わって行くのが
景色だけじゃないことも
時とともに移りゆくものが
周りだけじゃないことも

同じでいられる自信は
どこから来るのかわからないけど
何年経ってもいつになっても
この想いだけは変わらない

何を得ても何を失っても
この想いだけは変わらない




2004/01/15
■1066

言葉にしてから気づいた
自分の中の本当の気持ち
突き放すために言った言葉に
戸惑っているのは私の方

嘘のつもりで生まれた言葉
本当はそれが真実だった
君を傷つけるための言葉に
傷ついているのは私の方

どこからが偽りだったのか
出会いからすべて夢に似ていて
全部を嘘にしてしまったら
すべて説明がつくけれど

どれも真実でだけど嘘
欲しい物だけ見ていただけ
君を傷つけるための言葉に
傷ついているのは私の方




2004/01/16
■1067

曇った窓に描いた物語は
次にまた曇った時に現れる
次に誰が乗るのか
その電車はただ走り続けてく

記憶よりも確かで
夢よりも儚い
今はそれが何よりも
ずっと輝いて見える

どうかその窓を拭かないでください
次にまた乗るまでずっと
紙には書けないことを全部
そこに残してきてしまったから

硝子の中に閉じ込めた感情
取り戻すことが出来ないならば
せめて誰かの瞳に心に
伝わりそして残りますように




2004/01/17
■1068

ひとつひとつ戻っては
またひとつ消えて行く
記憶は海の波に似て
打ち寄せてはひいていく

苦しいなら遠くに行けば良いのに
浜辺からはなれられずにいる
逃げることなら簡単だけれど
今はここで足を踏ん張っていよう

大きな波が来ても
このまま立っていられるように
海に入ってしまっても
目を開いていられるように




2004/01/18
■1069

斜め後ろから
いつも見つめられている
そこに誰かがいるわけではなく
そこに何かがあるわけでもなく

斜め後ろから
いつも誰かが見つめてる
それは君であるわけがなく
そしてあの人であるわけもなく

背筋を伸ばして
まっすぐ前を見て
それでもまだ足りない
その瞳にはまだ足りない

斜め後ろから
いつもじっと見つめてる
疑うことを知らない
あの頃の私がずっと




2004/01/19
■1070

風に揺れているのです
ただ風に揺れているのです

いつか降り積もった雪が融けて
それがしずくとなったのです

それが落ちただけなのです
風に揺れた拍子に不意に

ただそれだけのことなのです
それに温もりなどないのです

風に揺れているのです
ただ風に揺られて

ただそれだけのことなのです
そのしずくに意味などないのです

その小さなしずくに
意味などあるわけがないのです

風の強い日には
よくある些細な出来事です




2004/01/20
■1071

音のない部屋だから
その声が聞こえる
あの日言えなかったはずの
その言葉が聞こえる

なくしたつもりでいた記憶が
溢れ出ては消えて行く
失ってしまったのは
真実との境界線

音に溢れた部屋だから
その声が聞こえる
あの日聞き取れなかったはずの
その声が今聞こえる

知りたくなかったその言葉が
胸を切り刻んで行く
知らない方がよかったのは
それが幸せにつながっていたから

もう手に入れられない未来が
そこには存在しているから




2004/01/21
■1072

忘れられた傘
部屋の片隅にあれからずっと

待っているのは雨なのか
それとも別のものなのか

時間だけが過ぎて行く
傘以外何もない部屋

時が運んでくれるなら
どれほど楽かわからないのに

置き去りにされた傘
部屋の片隅にあれからずっと

雨が降った時にくらいは
思い出してもらえるのでしょうか




2004/01/22
■1073

空を見上げることにまで
君は意味を求めるの

階段で立ち止まることに
理由を求めようとするの

吸い込んだ息を吐き出せずにいる
その理由を知ろうとするの

走り出したいその衝動に
言葉を求めようとするの

説明なんてできるわけがない
わかればこれほど苦しくはない

そしてまた立ち止まり
空を見上げて息を止める

白い息はその行方を
この目に焼き付けようとする

涙の意味なんて知りたくもない
知れば時が逃げて行くから




2004/01/23
■1074

25番目の願いを
今ここで言ってみせようか
1番目でも2番目でもない
だけどとても強い願い

1番の願い事は
いつも叶わずに来たから
それを25番目にすると
あの日そう決めたんだ

25番目の願いを
あの人に伝えてみましょうか
何でもないことのように
何でもないと言えるように

欲しいものならば
数えきれないほどある
その中の25番目
だけど強すぎない願いです

手に入れたいものがあるんだ
叶わなくたってかまわない
冗談みたいに笑って言える
1番でも2番でもない
25番目の願いだから




2004/01/24
■1075

十人分の笑顔もらっても
一人分しか笑えない
十人分の涙ならば
簡単に流せてしまえるのに

百人分の未来を今
この手に握っているとしても
一人分の足で一歩ずつ
そっと進んで行くだけのこと




2004/01/25
■1076

手帳に書いた秘密の印
赤いペンで星のかたちを
黄色のペンで月のかたちを
青いペンでは何を書こう

秘密の印が増えていく
言いたいけれど言えない予定
今日の日付には桃色の
明日の日付には夕焼け色の

いつまでもこの印の意味を
覚えていられますように




2004/01/26
■1077

一歩先に真実があるなら
怖くて歩き出せなくなる
遠くにあると思うから
こうして歩いているのでしょう

カーテンの向こうにそれがあるなら
求めることなどしなかった
手に入らないと思うから
こうして探し続けるのでしょう

手に入らないと思うから
平気な顔して笑えるんだ
今の君との距離は
まだ少し遠いみたい




2004/01/27
■1078

何週間も前の雑誌の
そのページを開いたまま
果たせるわけのない約束と
時計の音だけの部屋

一緒に行きたい場所があるんだ
二人きりとかじゃなくていい
独り占めしたいわけじゃない
欲しいのはその笑顔だけ

色褪せて行くだけなのかな
低い太陽は穏やかで
だけどたしかにそれを
照らし続けてる

何週間も前の雑誌の
そのページを開いたまま
果たせるわけのない約束と
時計の音だけの部屋

時だけが過ぎて行く
鼓動よりもずっと速く




2004/01/28
■1079

凍える私の隣で
暖かそうに微笑む
同じ空気の中で
違う時を過ごしてる

喜ぶ私の目の前で
大粒の涙を零す
同じ場所にいて
違うものを見つめてる

確かに手をつないでる
鼓動なら感じてる
だけど歩き出せずにいる
同じ速さでは歩けない

歩き出すということ
それは手を放す日に近づくということ




2004/01/29
■1080

役目を失った目覚まし時計が
ただ時を刻んで行く
僕はそれを見ることもなく
ただ朝を受け止めるだけ

たった数分の違いなんて
関係なくなってしまったんだ
特別なことではなく
当たり前になった日常

無理をして生きていたんだね
今はそれがあまりにも普通で
進むのに力なんていらない
進むことが今の日常

きっとこの地面自体が
止まることなく動いているんだ
その流れにうまく乗ることができた
ただそれだけのこと

役目を失った目覚まし時計が
ただ時を刻んで行く
いつか旅立ちの日にあの人がくれた
その小さな目覚まし時計が




2004/01/30
■1081

二番目の奇跡
明日の朝すべてが変わる

目を開いた瞬間はじまる
新しい時

何も変わらずに
だけど全部変えると決めた

明日の朝すべてが変わる
いつもの朝に似ているけれど




2004/01/31
■1082

聞こえる音を拾い集めたら
いつかあの歌を取り戻せるのかな
並べ替えてつなぎ合わせて
捨てたりそして探したり

つぎはぎだらけの恋歌は
それでもいつか輝きを得る
何度も壊れて作り直して
一から全部繰り返し

生まれる言葉を逃がさずに
いつかあの歌を取り戻せるように
並べ替えてつなぎ合わせて
消したりそして書き足したりして

つぎはぎだらけの恋歌は
いつかまた壊れるでしょう
記号になってしまう前に
ゼロからまた生まれるために







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