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2005/01/01
■1417

変わらない私に変わってく
変わらないふりして変わってく

変わらないことを変わらず望んで
変わらない私に変わってく

そして変わらず変わらないまま
変わらずずっと変わらないまま




2005/01/02
■1418

勝手に作り上げたそれを
私と思い込んだまま
ここから離れていってください
私を憎んで忘れてください

どうかそのまま
偽物の私を信じたまま
私の知らないそれを
私とずっと信じたままで

言い訳も何もしない
本当のことなんて教えない
どうかそのまま忘れてください
私を憎んで忘れてください

綺麗に消してしまってください
私もちゃんと忘れられるように
私もちゃんと綺麗さっぱり
あきらめてしまえるように

あなたの勘違いを理由に
あきらめてしまえるように




2005/01/03
■1419

傘ならば持っているけど
大きな傘を持っているけど
雨は横からもやって来るし
雪は下からもやって来る

両手で持たないとくたびれる
この傘は私には大きすぎる
レインコートがあればいい
レインコートの方がいい

濡れたままの方がずっと
私にはきっとちょうどいい




2005/01/04
■1420

空の見えるところまで
風の目指すところまで
星が降りそそぐ夜に
どうかたどりつきますように

きみがそう呼ぶならば
それを星のかけらと呼ぼう
きみがそう言うのなら
そこを特別な場所と言おう

だから星が降りそそぐ夜に
どうかたどりつきますように
だからきみと一緒に同じ時に
どうかそこにいられますように




2005/01/05
■1421

触れたら消えるものだから
絶対に手に入れられない

今目の前にあっても
すぐそこにあっても

ずっと隣にいても
同じ空気を吸っていても

すべてわかりあっていても
同じものを見ていても




2005/01/06
■1422

何度目覚めても
朝ではなくて
暗闇の中
時計だけが動いてる

どうしようもなくて
何もできなくて
時は動かないのに
秒針の音だけ響いてる

眠らなければ
眠らなければ
起きていれば怖くてしかたがなくて
眠れば怖い夢をみる

次は朝になっている
次はきっと朝になる
時は動かないのに
秒針の音だけ響いてる




2005/01/07
■1423

いっぱいに吸い込んだ冷たい空気が
温かくなって戻ってく
白い息となって
かたちをあらわにして
透明に戻るまで
わずかなあいだ夢をみる

透明なうちは色を得ることを
色を得れば透明であることを
いつもいつもそうやって
夢をみつづけて生きていく
いつもいつもそうやって
違うものを求めてく




2005/01/08
■1424

一瞬の出来事は
永遠に語り継がれ
永遠のことを
一言で語り尽くす

そうしてあたりまえのように
新しい一日がはじまる
永遠の一部分
そして一瞬の集まり

明日になる前に
今日である間に
伝えたいことが
たくさんあるんだ




2005/01/09
■1425

真夜中の真実は
朝になれば嘘になる

暗闇の中現実と呼んだそれは
太陽が昇れば夢となる

ならば夜の間は昼間のそれを
作り物と言ってしまおう

ならば夜の間は朝の私を
偽物と呼んでしまおう

今は今の現実を生きよう
いつかすべて夢となるまで




2005/01/10
■1426

光の中ゆらゆらと
揺れるそれを夢と呼んだ

触れることなどできないと
最初からわかっていた

光の中ゆらゆらと
揺れるからそれを求め続けた

動かなければ届くのならば
手をのばしたりしなかった

光の中ゆらゆらと
いつまでもどこまでもずっと

誰にも触れられないからこそ
私はそれを求め続ける

はっきりと見えないからこそ
私はそれを求め続ける




2005/01/11
■1427

覚えていない私を
覚えている手帳
記憶がないわけじゃないけど
ちゃんと思い出せない昨日

なんとなく思い出せる輪郭は
どれも同じみたいに見えて
だけどそのうちのどれかを
愛しく思った時間がある

大切で大切で失いたくなくて
だからつなぎ止められずにいる
明日の手前で立ち止まって
だけど振り返れずにいる私がいる




2005/01/12
■1428

揺らいでいるのは私の方
消えそうになるのはこちら側
薄らいでいく色は
けして色褪せているわけではなく

透けて見えるのは気のせいじゃない
見えるのはたしかに向こう側
はっきりと鮮やかな色を得て
それは確実に迫り来る

失うのではなく
捨てるのではなく
新しく手に入れるだけ

変わるのではなく
違ってしまうわけではなく
新しく手に入れるだけ




2005/01/13
■1429

眠る間に見る夢が
昼間の夢を裏切っていく
それを私は悪夢と呼んで
君はそれを正夢と呼ぶ

良い想像ばかりを話すから
悪い想像ばかり話してる
それを君は意地悪と言って
私はそれを親切と言う

どちらが正解か
どれが答えか
今はまだわからなくていい
決めてしまった瞬間に
それが真実になってしまう

どちらが正しいか
どれが嘘か
今はまだ知らなくていい
知ってしまった瞬間に
この時間は終わってしまう

知ってしまった瞬間に
この時は止まってしまう




2005/01/14
■1430

行きたい場所なら覚えてる
あの日も今も変わらない

もう行き方もわかってる
思い出せないのはその理由

行く方法も知っている
思い出せないのはその理由




2005/01/15
■1431

それはとても淡い淡い
どこまでも白に似た色をしていて

そしてとてもとても脆く
どこまでも柔らかいふりをしていて

透けて向こうが見えてしまうから
まるで何もないかのように

考えることをやめた途端に
それは突然現れる

求めることをやめた途端に
それは突然姿を現す




2005/01/16
■1432

ただ空を見つめているだけ
空が勝手に変わってくだけ
春の日溜まりの中と
私は何も変わっていない

目を閉じなければ
きっと気になることもなかった
少しずつだけど確かに
変わっていくそれを見続けていたなら

次に目を開けば
まったく違うものになっている
目を閉じなければよかった
目を閉じたりしなければよかった

ただ空を見つめているだけ
空が勝手に変わってくだけ
夏の雨に微笑んだ
私と何も変わっていない




2005/01/17
■1433

写真ばかりのその箱に
言葉が突然あらわれたから
それは多分その時には
特別なものだったのでしょう

手紙とも呼べず
メモというほどでもなく
意味も理由も何もない
ただ誰かの字で書かれた文字

誰のためでもなく
何のためでもなく
残すためでもなく
ただ書かれただけの文字

そしてそれはもちろん
私のための言葉であるはずもなく

写真ばかりのその箱に
言葉がひとつだけ混ざっていたから
それは多分その時には
意味のあることだったのでしょう

便箋とも呼べず
切れ端というほどでもなく
特別でもあたりまえでもなく
ただ誰かの字で書かれた文字

捨てる理由も残す意味もない
ただ誰かの字で書かれた文字




2005/01/18
■1434

歩くために決めた歩幅は
走れば合わなくなるでしょう

走るために決めた歩幅が
歩けば苦しくなるように

進むより先にできた足跡を
気にしすぎて進めなくなる

進むためにつけた足跡に
つまずいて進めなくなる




2005/01/19
■1435

冬ならばいい
ずっと冬なら
この震えも不安な心も
全部寒さのせいにできる

夏ならばいい
ずっと夏なら
この汗も高鳴る鼓動も
全部暑さのせいにできる

本当の理由を言えないから
まだ春は遠いのでしょう
治る見込みもないからきっと
まだ春は遠いのでしょう




2005/01/20
■1436

同じでいるためには
動き続けないといけない
絶えず変わり続ける世界で
同じでいることは楽じゃない

変わらずにいる強さは
変われずにいる弱さとは違う
絶えず動き続ける世界で
同じでいることは難しい

絶えずまわり続ける世界で
同じでいることは難しい




2005/01/21
■1437

きみに全部あずけておくよ
想い出も夢も全部

なくしてしまうには苦しくて
手放すには大切すぎて

消してしまうことはできないけれど
持っていることもできないから

きみに全部あずけておくよ
記憶も時間も未来も全部

今は動くことはなくても
いつかまたはじまるから

また出会った時そこから
新しくまたはじまるから




2005/01/22
■1438

苦しい夢を見ていたのに
哀しい夢だったはずなのに
目が覚めるとどうして
こんなにもせつないのだろう

はやく覚めてしまえばいいと
すぐに終わってしまえばいいと
あんなにも望んだはずなのに
夢であれと願ったのに

消えていく消えていく
手をのばしてもすり抜けていく
忘れたくないのに消したくないのに
風が時が奪いさる

涙の向こうに見えた笑顔が
思い出せなくなっていく
あんなにも終わりを望んだのに
夢であれと願ったのに




2005/01/23
■1439

美味しく作れた料理に
微笑んでみたりして
食べてくれるわけじゃないのに
食べてもらえるわけでもないのに

失敗した料理に
落ち込んでみたりして
笑ってくれるわけじゃないのに
馬鹿にしてももらえないのに

いつも上手に作れたらいいのに
いつも褒めてもらえたらいいのに
いつも食べてくれたらいいのに
いつもきみがいたらいいのに

いつも向かい側の席に
きみがいてくれたらいいのに




2005/01/24
■1440

目覚まし時計の音に驚いてみる
それを起きる時間と決めたのは私

朝が来たことに驚いてみる
それは拒むことの出来ないこと

止めることも遅らせることもできない
できるとすれば目覚めないこと

朝が去るまで夜が来るまで
気づかないふりをすることだけ

新しい朝は新しい一日を運ぶ
少なくとも今日は昨日ではない

目覚まし時計の音に驚いてみる
とっくに目は覚めていたというのに

朝が来ることくらい眠る前から
とっくに覚悟していたというのに




2005/01/25
■1441

それのために生きていると
それだけのために生きていると
思い込んで生きていた
思い込もうとしつづけていた

それはなくても生きていけるし
それくらいなくても生きている
本当にそれのためだけに生きていたなら
それはきっと幸せなこと

幸せだと信じたくて
それを幸せと信じたくて
思い込んで生きていた
思い込もうとしつづけていた

それを手に入れることが幸せだと
手に入れようとすることが幸せと
手に入れたらその瞬間に
それは幸せではなくなるのに

手に入れられなくても生きていけるし
手に入れていなくても生きている
本当にそれだけが幸せなら
それはきっと不幸せなこと

もう次ははじまっている
とっくにもうはじまっている
何かが終わったとしても
それはすべての終わりではない




2005/01/26
■1442

着飾るために着た服が
重すぎて歩けなくなっている
凍えるほどの寒さの中では
ちょうどのぬくもりをくれたけれど

似合うと言われ着た服が
あつくて苦しくなっている
他のどの人よりもずっと
目立っているには変わりないけど

平気な顔して楽しげなふりをして
歩いて行くにはつらすぎる
それでも笑って歩けることが
きっと強く美しい人




2005/01/27
■1443

眩しいはずの光と
冷たいはずの雨
硝子の向こうにそれはあって
そしてそれを知っている

だけどあたたかいはずの手が
今ここにはないから
あの日のように簡単に
飛び出すことができずにいる

雨の雫はきらきらと
光を転がせて笑ってる
雪にも氷にもなることはなく
乾くこともできずにずっと

だけどあたたかいはずの手が
もうここにはないから
あの日のようにそれだけで
笑うことができずにいる

あの日のようにはそんなことで
笑えなくなっている




2005/01/28
■1444

気づいたらいつも
同じ時間
時計はまるで
止まってしまっているかのように

その数字を見ると
心のどこかがちくりと痛む
理由は思い出せないけれど
思い出すことはできないけれど

日付だったか時間だったか
それとも誰かの名前だったか
その数字がただ痛みとなって
ここにまだ残ってる

気づいたらいつも
同じ時間
時はけして
止まらないのに




2005/01/29
■1445

夢の中で夢と知りながら
だけどその瞬間
たしかにそれは現実で

夢の途中でつまずいて
擦りむいた膝が痛む
まだ現実にはなれないのに
たしかにそれは現実で

まだかたちも時もないのに
たしかにそれは現実で




2005/01/30
■1446

現れては消え消えては現れ
瞬間でそれをくりかえす

近くもないここからじゃ
それはいつもあるということ

透けてしまいそうに儚く
壊れてしまいそうに弱く

遠くもないここからじゃ
それはいつもあるということ

近くもなく遠くもない
これがきっとちょうどの距離




2005/01/31
■1447

信じていない占いと
あてにならない天気予報
決めていた言葉も言えないままに
言うはずもない言葉が飛び出して行く

戻せないことはわかっているから
その上にまた重ねてくだけ
嘘をつくつもりはない
嘘をついていないふりをするだけ

わずかな違いに気づいてくれるほど
私のことなど知らないでしょう
少しのことでわかるほど
きみのことはまだ知らない

なかったことにはできないから
確かなものに変えていく
嘘をつくつもりはない
嘘をついていないふりをするだけ







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