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2006/01/01
■1782

窓の向こうに雪が舞う
窓の外に雪が降る

ここが窓の内側なのか
それとも外かわからないけど

雪が降っている方が本当は
内側なのかもしれないけれど




2006/01/02
■1783

上手に折れない紙飛行機だけど
飛ばしてみなきゃわからないでしょう?
見たことのないかたちでも
変なかたちでも
遠くまで飛ぶのかもしれないし

しっかりと折れ目はつけられなくても
なんとなくならかたちになったよ
遠くまで飛ばなくても
まっすぐには飛ばなくても
綺麗なカーブを描くかもしれないし

とりあえずひとつできたよ
紙で折ったからこれは紙飛行機
風に乗れば遠くまで
うまくいけばまっすぐに
だけど一瞬でも空を飛べたら
それだけできっといい

空を飛ぶために折ったのだから
これは紙飛行機なのだから




2006/01/03
■1784

明日になってしまう前に
やってしまいたいことがあるから
時間が足りないまだ足りない
まだ明日には一緒に行けない

明日になってしまう前に
言っておきたいことがあるから
もうここからはこれからは
ほんの一瞬も無駄にできない

明日にまだなれずにいる
私だけまだ昨日にいる
もうここからはこれからは
ほんの一瞬も無駄にできない




2006/01/04
■1785

もう少しだけここにいたら
もう少しだけ言えることがある

もう少しだけ早く出かけたら
もう少しだけきっと強くなれる

もう少しだけ何かが変わる
もう少しだけ
もう少しだけ




2006/01/05
■1786

ゆっくりと目を開いたら
ゆっくりと時は過ぎるのでしょうか
そっと頷いたならば
そっと気持ちは伝わるのでしょうか

このまま瞬きをしなければ
この時間は終わらずにすむのでしょうか
このまま呼吸を忘れなければ
ずっと続いていくのでしょうか

止まらずに走り続けたら
いつかたどり着くのでしょうか
ここに居続けていたならば
この場所は消えずにすむのでしょうか

何もかもこのまま今のまま
すべてが消えずにすむのでしょうか




2006/01/06
■1787

嘘みたいにはっきりと
目の前にいるから
グラスに映るその姿で
現実だと確認してみたりする

嘘みたいにまっすぐに
近くで笑ってくれるから
目を閉じて聴こえる息づかいで
今だと確信してみたりする

触れられるほどに近くにいながら
壊れそうで触れられずにいる




2006/01/07
■1788

まるですごく暖かい場所みたいに
凍えるこの場所からは見えるけれど

まるで眩しくて見えないみたいに
暗いここからは見えるけれど

その場所はここよりも少しだけ暖かくて
そうして少しだけ明るいだけ

ほんの少しだけの違い
ほんの少しだけしか違わない

だけどそのほんの少しが
今の私には必要なこと




2006/01/08
■1789

その言葉が嘘だという
そんな嘘をついてみて
そうしてこの真実に
嘘という名前を与えようとする

上手に嘘などつけはしないのに
余計にはっきりとしてしまうのに
そうしてこの真実を
嘘の中に浮かべようとする

もう少し上手に
嘘がつけるようになったなら
その時はこの真実を
真実と呼べるようになっているはず




2006/01/09
■1790

ふたつに分けよう
半分だとか
ちょうどだとかは関係ない

ふたつに分けよう
片方が全部で
もう片方がゼロだとしても

この手にする方が
ゼロの方だったとしても




2006/01/10
■1791

少し遅れてしまったくらいが
ちょうどなのです私には

その人は同じ方向ではなく
違う方向からやって来るから

一歩遅れて歩く分
少しだけ見つけてもらいやすくなる

同じ速さで進めない分
きっと見つけてもらいやすくなる




2006/01/11
■1792

目指すことには問題はない
通り過ぎることにも問題はない
ただそこにたどり着くことは
やめておいた方がいい

憧れることには問題はない
夢みることにも問題はない
ただそれを手に入れることは
やめておいた方がいい

悪いものではないけれど
今はやめた方がいい
触れることだけは
今はやめた方がいい

手に入れていいのは
今ここにいる私だけ




2006/01/12
■1793

壊そうとしても
消そうとしても
ほんの少しも変わらないのに
触れてしまっただけで
簡単に崩れ去ってしまう

優しく触れようとしただけで
簡単にそれは崩れさる




2006/01/13
■1794

小さな小さな箱を集めて
床に全部敷き詰めて
そのひとつひとつに
ひとつずつ
宝物を入れて行こう

壊れないように
なくさないように
わからなくなってしまわないように
絡まったり
つぶれたり
混ざってしまったりしないように

手に取ることができなくなって
触れることができなくなって
そこにあるかどうかなんて
いつかどうでもよくなるでしょう

手放したわけではなくて
持っているわけでもなくて
まだあるかどうかなんて
いつかきっと関係なくなる

そうしたらこの部屋から
離れることも怖くなくなる




2006/01/14
■1795

ひとつひとつ集めてきた
小さな小さな硝子玉で
この風船がいっぱいになったら
針でひとつ穴をあけよう

そうすればきっと硝子玉は
床一面に広がるでしょう
小さくて小さすぎてひとつだけでは
何もできはしないけれど

床一面に広がって
海のようにそれは広がって
色を塗れるわけではないけれど
そこに色を連れてくるでしょう

そこに色と光を
そっと連れてくるでしょう




2006/01/15
■1796

小さな偶然を掻き集めて
運命という名に変えようとする
集められるだけたくさん集めて
出会う前の分も全部

運命と呼びたくて
ただ運命と呼びたくて
置いてきた欠片を掻き集めて
かたちを作ろうとしてみてる

このくらいじゃまだ足りないよ
こんなものじゃ全然足りない
欲しいのは作りたいのは
そんなちっぽけなものじゃない

そんなちっぽけな運命ならば
他の場所にも転がっている




2006/01/16
■1797

信じつづけることは
苦しくなんかないよ
他のすべてを信じなければ
現実をすべて信じなければ

あの頃の真実で
嘘なんかじゃないよこれは
時を信じなくなっただけ
違う今を生きているだけ

今も信じつづけているよ
間違いと本当は知っているけど
今もまだ信じているよ
過去の真実と知っているけど

すべてを嘘にしてしまうほど
今はまだ強くない




2006/01/17
■1798

あと一歩前に出ていたら
指先が届いていたかもしれない
ほんの一瞬だけでも触れたら
それで終われたかもしれない

ほんの少しも哀しくないのは
このままでいたいから
終わってしまうことを
私は少しも望んでいない




2006/01/18
■1799

今日がどんな天気だとか
明日がどんな色だとか
ここがどこで何の上に
存在しているかとか

ものすごく大切で
きっととても大切で
だけどそんなこと
今はどうだってよくて

このまままっすぐに進んで行けば
たどり着く場所があるのだろう
まっすぐに進めば
誰よりも早く着けるはず

少しだけ遠回りしてみるよ
向かうのは同じ場所としても
意味なんてなくたっていい
遅くなってしまってもいい

振り向かずにうつむかずに
まっすぐにその場所を見ていたいから




2006/01/19
■1800

もうとっくに覚えてしまった
その口癖もその笑顔も
嫌いになってしまう前に
離れてしまおうかとも思う

同じものを求めすぎて
いつか敵になってしまう
大好きでいられる間に
離れてみようかと思う

理由を言えば言うほどに
嘘みたいになってしまう
だから黙って行こうと思う
黙って離れようと思う

だから黙って行こうと思う
黙ったままでいようと思う




2006/01/20
■1801

もうとっくに乗り込んだ
あとは出発のときを待つだけ
このバスに間に合うように
ここまでずっと走ってきた

座ってそして背筋をのばして
あとは到着のときを待つだけ
この中で走っても止まっていても
もう何も関係ない

降りた瞬間にどこに向かって
進んで行くかを決めるだけ
降りた瞬間に走り出せるように
その準備をしていくだけ




2006/01/21
■1802

私は空の本当の色を
あの日の青い空に決めた
だからこれも星空も
すべて嘘の色なんだ

君が決めた空の色を
まだ訊いてはいなかったね
どの日のどの時の色を
本当の色と思っているの?

それが未来でも夢の中でも
どうか私に教えて下さい
この世に存在する色じゃなくても
まだ上手に言えなくても

ゆっくりでいいからその色を
どうか私に教えて下さい




2006/01/22
■1803

目が覚めたら突然
その日に戻っていたらいい
今の記憶を持ったままで
今の私の心のままで

すべてを忘れて戻っても
同じことを繰り返すだけ
今の記憶が必要なんだ
今のこの心がとても

すべてを知ったまま戻っても
最初の一歩ですべてが変わる
変わってしまった世界では
今の記憶など意味はなくなる

ただ最初の一歩を変えたいんだ
方向ではなくその歩幅だけでも
まっすぐに前を見て
そしてちゃんと背筋をのばして

ただそれだけですべてが変わる
すべての歩みが変わるはずだから




2006/01/23
■1804

雲のかたちが何に似てるとか
風の音が何に聴こえるかとか
言い間違えた言葉だったり
上手に描くことができない絵でもいい

そんなことで笑いあって
笑われても悔しくはなくて
笑ってほしくて笑いたくて
いつも何かを探してた

どんな小さなことでも
他の人には見えないものでも
何でもいい何かがあれば
くたびれるまで笑いつづけた

何でもいい何もなくてもいい
何もないということでも
きっと笑うことができた

何もみつけられない
それだけのことで
きっと笑うことができた




2006/01/24
■1805

理由がわかっても
意味がわかっても
どうしても止められない
終わらせることはできない

動きつづけることで
同じでいられる
変わらずにいたいから
ずっと走りつづけてる

変えられたくはないから
それよりも速く変わってくだけ




2006/01/25
■1806

はじめるために続けて
続けるためにはじめる
続けるために続けられずに
結局続けられずに終わる

終わるために続けて
続いたためにそれは終わる
続けるために続けたいのに
結局続けることを終える

続けるために続けたい
このままずっと続いていたい




2006/01/26
■1807

夢の中いつも同じ場所
知らないはずの窓の中
現実にとても似ているけれど
その場所をこの身体は知らない

いつもと変わらない今日
今ここは誰かの夢の中
その人の裏側に私はいて
私の裏側にその人はいる

私の夢の中の場所に
今きみがいるとするなら
どうかそこで生きていて
細かなことも見逃さずに

今度その夢をみたときに
はっきりと見えるように
この間よりもずっとずっと
鮮やかであるように




2006/01/27
■1808

そばにいるためにここにいたのに
近すぎて
見ていることもできない

見えないところで
離れた場所で
見つめつづけていればよかった

真実の中にいすぎて
だから
どんな言葉も
偽りに聞こえる

励ましの言葉も
慰めの言葉も
全部全部
偽りになる




2006/01/28
■1809

窓のかたちをした空に
浮かぶ雲の数とか
意味なんてないことくらい
とっくにわかってる

その星がいま見えたからと
その瞳で見れるわけでもないのに
空の星の数なんて
数えきれるわけもないのに

鏡に映る世界が
すべてではないのに
この瞳でこの瞳を
見ることはかなわないのに

この鼓動があなたに
聴こえているわけでもないのに




2006/01/29
■1810

くれなくていい
借りただけ
これは今借りているだけ
いつか返すはずのもの

欲しいわけじゃない
貸してほしいだけ
これは私のものじゃない
今もまだきみのもの

いつか返すはずのもの
返さなきゃいけないもの
いつか会うはずの人
会って手渡すはずの人




2006/01/30
■1811

速くなったり遅くなったり
現れたり消えたり輝き出したり
この手の上にのせているのに
触れようとしたらすり抜ける

明らかに現実なのに
夢より先を行ったりもして
探すことばかりに気をとられて
なくしたものに気づきもせずに

ここは昨日の続きではなく
明日になる前の一日
ここは昨日の明日ではなく
明日になる前の一日




2006/01/31
■1812

ほんの小さなことだけれど
それはとても似ているのです
一瞬見間違うほどに
とてもとても似ているのです

同じものなどどこにもないと
あってほしくないと願っているから
他のすべては違っても
それはとても似ているのです

それ以外はまったく違うけれど
とてもとても似ているのです







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