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2008/01/01
■2512

行き着く先がどこか
わからない旅ではない
目指す場所があるから
走り出したはずだから

いつまでつづく旅なのか
永遠なのかはわからない
その場所を目指して
ただ進みつづけるだけ

歩いてもいいよ
その一歩が
しっかりと踏み込めるなら




2008/01/02
■2513

今知っていることが
すべてだとは思わない
今見えている世界が
真実かどうかわからない

だけど迷わずに言える
一番大切なものが何か
永遠に変わらない
ずっとそう信じていられる

信じている私を
ずっと信じていける




2008/01/03
■2514

泣きそうなほど嬉しくて
笑いそうなほど可笑しくて
笑っていると笑われて
涙を流すとまた笑われる

一番の特別は
あたりまえにここにいること

あたりまえにここにいること




2008/01/04
■2515

覚えていることもわからずに
忘れられずにいるとも知らずに
今ここにいる自分が
今だけを生きていると信じた

向かう先もわからずに
逃げているとも知らずに
今走っている自分が
進みつづけていると信じた

夢みているものが
未来にあると信じてた




2008/01/05
■2516

届かないと知っているから
手をのばすことも忘れてしまった
見つめても見つめても何ひとつ
はじまりも終わりも変わりもしない

聴こえないと知っているから
ささやくことすら忘れてしまった
触れることができないかわりに
この手が壊すこともない

星が空から舞い落ちる
雪の姿をかりて静かに




2008/01/06
■2517

指先に触れた気がしても
たしかめようとしてはいけない
目を向けた途端にそれは
風と一緒に消えてしまうから

幻でも見えるだけ
それはきっと幸せなこと
嘘でも隣に感じられるなら
このまま騙されつづけていよう

夢でも信じていられるなら
このまま眠りつづけていよう




2008/01/07
■2518

4分遅れた時計
去年のままのカレンダー
手帳だけが静かに
時を刻みつづけていく

新しいものばかりの世界
僕はまだここにいる




2008/01/08
■2519

朝が来るまで
もう何日あと何日
空は青く澄んでいるのに
鏡の中は夜の闇

もうすぐ
すべてが動き出す
目が覚めるまでは
ここが現実




2008/01/09
■2520

ちゃんと覚えていないのに
忘れることができない
ここにないものを
消す方法を僕は知らない

失っていないのに
この手の中にそれはない
手放していないものを
探す方法を僕は知らない

伝えていない言葉の
返事をずっと待っている




2008/01/10
■2521

ゴールじゃないと言い張って
その先へと走りつづけた
戻ることのできない道と
知っていたはずなのに

探していた景色は
その場所からしか見えないんだよ
たどり着くまでは見えないし
通り過ぎても見えなくなる

それ以上もあるかもしれない
だけど求めていたものじゃなくなる
信じていた世界は
その場所からしか見えないんだよ




2008/01/11
■2522

これが夢の中かどうか
考えてはいけない
考えた途端に覚めてしまう
わかった瞬間消えてなくなる

信じられないと思ってはいけない
信じようとしてはいけない
意識した途端にそれは
粉々に砕けて飛び散っていく

疑ってはいけない
信じてもいけない
意識した途端にそれは
形も名前も失ってしまう




2008/01/12
■2523

ありふれた時の中で
ありふれた言葉を交わす
ありふれた春の日の出来事
ありふれた想い出ひとつ

壊れるほどに強くもなく
護るほどに脆くもない
名を付けるほどのものでもない
疑うほどのものでもない

ありふれた風の中の
ありふれた香りが呼び覚ます
消し去るほどのものでもない
奪い取るほどのものでもない

叫ぶほどのものではない
ささやくほどのものでもない




2008/01/13
■2524

永遠という名の籠の中
閉じ込められた一羽の小鳥
出口も入口もどこにもない
朽ちも壊れもしない場所

逃げることばかり考える
逃れることばかりをいつも
外の世界がどんなところか
何ひとつ知りはしないのに

飛び出した途端に
崩れ去ることも知らずに




2008/01/14
■2525

欠片をみつけては拾い上げ
硝子の瓶にそっと入れる
しっかりと蓋をしたら
古びた棚に並べていく

これは誰かの忘れ物
置き忘れていった夢
次に誰かが手に取るまで
預かっておいてあげる

次の誰かに渡すため
預かっておいてあげる




2008/01/15
■2526

届かないと思ってた
手をのばすこともなく
数えきれないと信じてた
一度も数えることもなく

星形をしているから
星と信じて疑わず
幻に似ているから
触れられないと思い込んで

本物の星は星形など
最初からしてはいないのに




2008/01/16
■2527

これから朝になるのか
それとも夜が近づいているのか
不意にわからなくなってしまう
曖昧な時間に生きている

今まで昼に浸かっていたのか
それとも夜の闇にいたのか
思い出せなくなってしまう
少し先ばかりが目に入る

気になっているのは
ずっとずっと先のこと




2008/01/17
■2528

消えてしまった目印を
探す必要なんてない
必要なのは目印ではなく
隠した宝箱の方

目印よりずっと大きく
頑丈な宝箱の方




2008/01/18
■2529

冷たい風を遮るために
寒さから逃れるために
用意した窓がカーテンが
陽射しさえ遮っていた

わずかな温もりも求めていた
水さえも温かいと感じた
くるまっているその毛布が
氷でできているとも知らずに

呼び続けているその名の
正体を考えもせずに

幼い日それが
自分の名だったことも忘れて




2008/01/19
■2530

言ったばかりの真実が
すぐに嘘に変わってしまう

やっと言えた真実が
簡単に嘘に変わってしまう

嘘ばかり言っていたら
いつかどれかが真実になる?

ひとつくらいは真実になる?




2008/01/20
■2531

失ったもののかわりに
握りしめていたものを
いつの間にか夢と呼んで
大切なものと感じていた

失ったものが宝物か
何だったのかはわからない
だけどこの夢はもう
それのかわりでも何でもない

それを取り戻したとしても
この夢は手放さない

それを捨て去ったとしても
この夢は手放さない




2008/01/21
■2532

明日の前の日ばかりを
懸命に生きる僕達を
昨日の次の日を生きる彼らは
余裕な顔してみつめてる

明日はたしかに未来にあるけど
夢みる未来は明日にはない
昨日の次の日を生きる彼らは
微笑みながらみつめてる

同じ日を生きているのに
同じ時間にいられない
明日の前の日を永遠に
くりかえしつづけてる

明日の前の日にだけきっと
僕達は一緒にいられる




2008/01/22
■2533

真っ白な雪が舞い落ちる
ふたり空を見上げてる
頬にあたる風が冷たくて
つないだ手だけがあたたかい

だからちゃんと手をつないでいるのを
全身で感じていられる
つないだ手のぬくもりを
はっきりと感じていられる

真っ白な雪が舞い落ちる
ふたり空を見上げてる
頬にあたる風が冷たくて
つないだ手だけがあたたかい

もうちゃんと手をつないでる
たしかに手をつないでる
今までだって離れていたって
きっとずっとつながっていた

季節がめぐっても時が過ぎても
ずっとずっとつながっている




2008/01/23
■2534

次に目が覚めたら
明日を始めることに決めた
それが真夜中でも明け方でも
日付が変わっていないとしても

次に目を開いたら
明日を始めることに決めた
他の誰もがまだ今日を
生きているとわかっていても

今日が今日であるうちに
僕達は明日を始める




2008/01/24
■2535

誰かが空と呼んだものを
僕らは今日も空と呼ぶ
どんな姿をしていても
どんな顔しているとしても

昨日と同じようになんて
もう笑ったりはできないよ
今日は今日の笑い方
昨日まではできなかった

探すのは明日の笑い方でいい
未来の笑い方でいい




2008/01/25
■2536

哀しい夢をみないかわりに
楽しい夢もみなくなった
あるのは深い暗闇と
朝までの長い時間だけ

永遠なんて知らないのに
平気で信じていると言えた
未来なんてわからないのに
簡単に描いてみせたりした

明日を信じられなくなったら
途端に昨日も色をなくした
今この瞬間に見える世界は
なんとか色を纏っているけど

この手に触れるものくらいは
まだ色を纏っているけど




2008/01/26
■2537

わかってた気づいてた
知っていた決めていた
今日がその日になる
約束をしていたわけじゃないけど

近づけば壊してしまう
近づかれると壊れてしまう
離れていることで強くなる
はじめようとすると終わってしまう

進ませないことで進んできた
言葉にしないことで信じ合えた
裏切りも涙も哀しみも
すべてはじまりの前の出来事

僕らは十分に強くなった
一人で生きられるほどじゃないけど




2008/01/27
■2538

走っていても立ち止まっても
見上げるといつも空があった
転んでも寝転がっても
いつもいつも空があった

空を好きになればよかった
そうしたらいつもどんな時も
好きなものに包まれていられる

嵐でも雪でもどんな日でも
大好きな空の中にいられる




2008/01/28
■2539

黒い布ばかり求めた
本当に欲しいものでもないのに
黒い布ばかり集めた
何と交換と言われてもすぐに

ようやく作り出した暗闇の中
僕らはそれを光と呼んだ




2008/01/29
■2540

行ってもいない場所に
何度も何度も戻ろうとする
そうして人はいつだって
過ぎた時間に夢をみる

うつむいて歩く靴音の中にさえ
簡単に夢をみる




2008/01/30
■2541

立ち止まることもできない
駆け出すこともできない
前も後ろも詰まっていて
流れに逆らうことはできない

遠まわりすることもできない
迷うことすら許されない
道はこの一本しかない
この道を行くしかない

この道を進むしかない




2008/01/31
■2542

夢の中でついた小さな嘘
目が覚めてからずっと気になっている
それを取り消したくらいで
何かが変わるわけでもないのに

どこかに似た風景や
いつかに似た出来事ばかり
何度繰り返しても何を壊しても
何かが手に入るわけでもないのに

今おもった言葉を声にすることほど
簡単なことはない
意味も理由も考えてはいけない
考えている間に過去になる

後悔ばかり渦巻く心の中で
ひとつだけ今がある
運良くそれを拾ったなら
大きな声で叫べばいい

大きな声で叫べばいい







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